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障害者支援

オピニオン 視覚障害者への英会話スクールにおける差別あるいは無理解の現状に関する意見書

今回、視覚障害者への多大なる人権侵害ならびに精神的苦痛を味わい、憤りを感じたのでここにキャンディーズインターナショナル株式会社代表石井宏幸が経緯を説明し、公開意見書として掲載するものです。本来ならばこのようなことを書くのはしたくありません。
ダイバーシティー(多様性受容)を推進すべく活動し、障害者を含めた皆様がより良い社会になるよう活動している弊社はここに言及致す所存です。
ウェブに掲載するにあたっては、本件は誹謗中傷では全くあらず、憲法で保障されている言論・表現の自由に基づき、事実を慎重に検討しキャンディーズインターナショナル株式会社 代表・作家石井宏幸が明記するものであります。またこの件につきましては人権擁護に詳しい弁護士先生に趣旨を説明して理解を頂いております。
この点においては過去公開意見書として掲載した三菱養和スポーツクラブにおける障害者差別の現状を報告したものと同様なものです。
最下部にURLがございます。

現在日本においてグローバリズム、ダイバーシティを推進するのは自明であり、その対策は切実に求められています。
グローバリズムを推進するにあたって英語は必須となるのは当然のことであります。
しかし、視覚障害者の英語学習を取り巻く状況は差別、偏見に溢れているというのが悲しい現状です。
キャンディーズインターナショナル株式会社代表石井は2012/13年に単独でアメリカ・ボストン大学付属英語専門学科で約1年間英語などを学び、同大学のオーケストラにチェリストとして所属した経験もあります。ただ特別な流暢なスキルであったりバイリンガルではありませんが、日常英会話には全く不自由しないという状況です。英語がそれなりに出来なければ80人程のオーケストラでは一緒にハーモニーを創り出すことは出来ません。

大学のドミトリーでの生活が長かったですが、ボストン近郊のハーヴァードスクエアでの一人暮らしやハーヴァード大学(当時アシスタントティーチャー)現在ハーヴァード大学准教授・弊社スペシャルアドバイザー・アンドレア・E・マリーのアパートメントに居候した経験もあり英語に関するコミュニケーションについては不自由さはありませんでした。それはその後留学したドイツ・ミュンヘンでの一人暮らしでも同様です。
ボストン大学での成績は中の上という状況だったかもしれませんが、セメスター最後(学期)のプレゼンテーションではA、英語専門学科のエッセイのコンペテションは優勝した経験もあります。もちろん授業では政治、ビジネス、社会学などのディベートもおこないました。
留学の苦労話をするのは好まないですが、周囲より勉強や譜読みは一歩遅れることもあるので、正直血反吐を吐くような勉強やチェロの猛練習を重ねて、クラスメイトやオーケストラのメンバーから信頼される存在になったと思います。別れる時はかなり辛かったです。

留学から数年が経過し、英語でのコミュニケーションが減ってきてレベルが下がっているという危惧があり、英会話スクールを探しておりました。
今回、視覚障害者への大いなる差別、偏見がありましたので心外ではございますが報告させて頂きます。

有限会社ソフトミリオン(東京・千代田区)が運営する英会話スクール IHCWAYでの英会話学習を検討しておりました。
まずは資料請求ということでかなり多くのページに渡るものを送付して頂きました。
現在多くおこなわれているカフェでの英会話レッスンということで、移動がスムーズにおこなえない全盲にとっては普段使い慣れている駅付近のカフェでのレッスンは非常にありがたいことです。またレッスンスタイルはマンツーマンでおこなわれるので他の生徒さん達との学習スピードの差異を考えずに進行出来るはずです。

今回IHCWAYに入会を希望したく入校面接のアポイントメントの電話を致しました。そしてその入校面接の申し込みにおいて、視覚障害者というだけで一方的に断られ、人権侵害、ステレオタイプ的判断によって深刻な精神的苦痛を味わいました。この電話やメールのやり取りの後、著しく精神的不安定になり病院に行き、薬を処方してもらうことにもなりました。

2017年11月1日(水)20時40分~47分という約7分間の電話をIHCWAYのスタッフとお話をさせて頂きました。
有限会社ソフトミリオンが運営する英会話スクール IHCWAYでは全盲の生徒は今まで対応したことがなく、当方がどのような環境で英語学習をしているか説明を致しました。
日本における視覚障害者の数は約30万人と言われています。決して少ない数ではありません。この英会話スクールでは全盲の生徒を受け入れた経験がない可能性があるので短い時間ながら全盲の学習方法をお伝えしました。日常英会話のコースを希望していたので、テキストを使わずに新聞などのトピックを話し合う。テキストが必要ならばスキャンしてパソコンで読み上げながら勧める方法などを解説しました。また過去国内でのマンツーマン英会話を数年受けてスムーズに学習出来たこともお話させて頂きました。
7分間という短い時間では当方が使っているパソコンで使用する英語の音声ソフト、いわゆるスクリーンリーダーがどのようなものか説明するのは困難です。
企業の面接でも毎回このスクリーンリーダーの性能についてデモンストレーションをするという現状で理解が進んでいない状況です。
iPhoneにデフォルトで搭載されているヴォイスオーヴァーと似たものとも説明しました。アクセシビリティーの設定画面からVoice Overを選択すると日本語・英語が読み上げますので皆様もお試し下さい。
短い電話だったので当方がボストン大学やその後行ったミュンヘンでの語学留学では非常にスムーズに学習出来たことを説明することも出来ずにIHCWAYのスタッフは「検討します」というコメントを残し、電話が切れました。

短い電話では説明が行き届かないと思い、メールにて説明をさせて下さいと依頼したところ、メールでの対応は一切しないという現代では考えられないナンセンスな対応でした。ソフトミリオン社は小生が入学資料を送付するに当たってこちらのメールアドレスは把握しています。しかし先方はメールアドレスを教えることはことは一切出来ないということでした。
資料、ホームページには電話以外メールを含めた連絡方法が記載されておらず、小生から学習方法が掲載されているYouTubeなどのリンクを送ることも出来ません。
現代社会においてB to C(企業から顧客へのサービス)という関係でメールのやり取りが出来ないというのは時代錯誤かと思います。つまり小生から弁論する機会は失われてしまいました。

電話をした翌日の2017年11月 2日(木)に「検討した結果対応が出来ない」という趣旨のメールを頂きました。1日も経たずにどのような検討をしたのか明記されておらず疑問と不信感が募ります。
本来ならば入校面接を受けて当方の英語学習の経験などご説明した後、ソフトミリオン社が入校の判断の是非を判断するのが常識の対応かと思います。
何を検討し、何が入会面接を出来ない理由に該当するのかという説明はありません。その後頂いたメールには「利用者に(小生のことと解釈)に迷惑をかける」と書いてありましたが、過去の実績から何を迷惑とするのか判断に迷います。

ここに明記したいのは「ソフトミリオン社は視覚障害者というだけで入校拒否をしという多大なる差別と人権侵害を受けたという事実です」

企業の入社希望ならば書類選考から面接という流れになるかと思います。しかしこのソフトミリオン社の運営するIHCWAYでは現在のビジネスシーンでは考えられないことに、ファーストコンタクトのメールでの問い合わせが一切出来ず、コミュニケーションが閉ざされた至って常識の判断を無視した会社運営です。なぜならば、電話では充分な説明が出来ず、メールでの全盲の学習方法の詳細な説明が必要になってくるかと思われます。必要ならば英文でのメールも簡単とはいわずとも少々時間があればメールにて説明出来ます。つまり先方はメールで入会を拒否することはメールでおこなっているのにも関わらず、そのメールアドレスを教えてもらおうと願っても拒絶された流れです。
ボストン大学では事前に渡米してスクリーンリーダーの説明をし、ミュンヘンの学校にはスクリーンリーダーを紹介したYouTubeのURLを明記してお送りしました。今回はそれすら出来ない状況でした。
更にメールでの対応が難しい場合ならば、再度電話にてご連絡を頂き学習方法の説明をする機会を作るということも必要だったかもしれませんが、メールにて入会どころか入校面接を受けることすら無下に断られてしまいました。
互いに問題があるようでしたらまず入会面接を受け、問題点に対しての対策を練るということは必須かと思います。初めて受け入れるならなおさらこのようなコミュニケーションは重要です。移動の心配をするスタッフもいるかもしれませんが、海外で迷うこともなく過ごしてきた経験もあり、国内ならば容易に移動出来ます。そして生徒、先生に何かあり時間に遅れるという場合にはメール、電話でコンタクトを取ることも出来ます。

話は全く違いますが、企業への入社希望でも履歴書と詳しい業務経歴書を送って入社判断をするのが一般的な常識です。そのドキュメントを送る手段もないのがこのIHCWAYという会社運営のナンセンスな方針です。
また、入会面接にてあまりにも条件が噛み合わない場合、小生としては当然ながら譲歩いたしたことでしょう。
そのように、当方の説明を無視して門前払いをするIHCWAYには大変な視覚障害者への偏見や差別からの不快感、ならびに社会的存在意義を問うということを回避することは出来ず、ここに心外ではありますが糾弾をせざるをえません。
先方の立派なパンフレットやウェブでは小学生からのレッスンを承っているということを明記してあることを考えると、全盲の視覚障害者は入校をお断りしますということを明記してあるならば入会を控え、電話をすることもないはずです。
また、入校面接で小生の英語学習経験をお話する機会があればソフトミリオン社にとっても良いリソースを提供出来る機会になったはずです。
視覚障害者を受け入れるリソースが貯まったならば、ソフトミリオン社は「視覚障害者も積極的に入会の募集をしています」という宣伝が出来、企業のブランディングの向上になるのではないでしょうか。

その点、当方が通っていた国内の英会話スクールのマンツーマン英会話GABAは非常に丁寧なレッスンを受けさせて頂きました。テキストを使うこともあれば、トピックについてディスカッション、小生が書いたエッセイの添削、英文の難解な詩を解釈をすることが多かったです。そして視覚障害者にも英語の機会を提供していることもありTOKYO FMが主催するブラインドサッカーのイベントに協賛もして頂きました。会場では試合の前に数人の先生と簡単な英語のゲームなどをするという企画もありました。
素晴らしいCSR(企業の社会的責任)です。

このIHCWAYでは先生を国籍、性別などで生徒が選べることが出来ないと明記されています。その点を考えるとIHCWAYは「障害者」というだけでステレオタイプで門前払いをするという対応はナンセンスではないでしょうか。
企業の規模の大小はこの問題点を考える時、関係はありません。対応の誠実さがあるかないかの問題だからです。

今回の対応は本国における「障害者差別解消法」に抵触するのではと考えます。
無論素行不良などといった入校希望者や著しく英会話学習に問題が生じ、会社に損害を生じる方に対して入校を断るという権限はソフトミリオン社にはあると認識します。ただ前述のように入校面接や電話、メールでの説明が困難で偏見に基づいた対応は法律ならびに社会的モラル、コンプライアンスにも反することは明白です。
過去他にも差別・偏見に基づく態度を取られ精神的苦痛を味わいました。他の障害者の方も同じような苦しみをしてるかと思います。
中には前向きに話しを勧めてくれることもありますが多くは泣き寝入りになってしまいます。コピーアンドペーストで作れるような謝罪文ではなく、業務改善計画書、業務改善報告書などを提出して下さるようにならないと東京にオリンピック・パラリンピックが来ても人々のマインドは変わらないのではないかと危惧します。

また2017年11月7日にソフトミリオン社からメールが届きました。
小生が今回の経緯を事実に基づいてブログに掲載するという趣旨のコメントを書いたメールに対して、ソフトミリオン社は社名、URLなどを書くことは業務妨害に当たり、一切禁止しますという趣旨の挑発的なメールを頂きました。
その文面は恫喝に近く多大なる不信感を覚えました。これは言論の自由に対する挑発とも捉えられます。作家活動をしている小生は決してその恫喝には屈しません。

ソフトミリオン社だけが偏見に基づいた判断をしている訳ではありません。氷山の一角だと捉えています。約10年ほど前になりますが、大手言語スクールを経営する株式会社ベネッセホールディングスの英会話スクールでも入校を拒否された経験があります。ただその時は体験レッスンをさせて頂き、入校は困難ということになりました。先生が言葉で説明をしたことをパソコンでノートテイクが出来ると説明しても「あなたにはホワイトボードが見えないから」という理由で入会を断られました。非常に遺憾です。
現在のベネッセがどういう対応をしているかは分かりません。ソフトミリオン社やベネッセが偏見や差別による入会拒否がなくなるよう祈るばかりです。

グローバリズムの橋頭堡になるような英会話スクールにおいてこのような対応をするのは理解に苦しみます。
人権侵害、ダイバーシティを無視するような対応は、今後視覚障害者がIHCWAYなどの悪質な英会話スクールに入会を申し込むにあたって同じような不快感、精神的苦痛を味わうことがないよう、ここに明記するものであります。

小生が17年間の全盲としての生活で、視覚障害者だけという理由で入店拒否、あるいはサービスを受けられなかったことを列記してみます。スーパーマーケット、レストラン、バー、ダーツバー、カラオケボックス、東京ディズニーランドの一部アトラクション(同伴者がいても不可)、スポーツジム、プール(豊島区立のものは現在も不可)、ブラインドサッカー利用時のフットサル場ならびに体育館など、各種パーティー、形成外科医院など多数。ダイバーシティが進んでいるアメリカでもニューヨークのホテルに宿泊拒否をされたこともあります。
小生としても参加、入店すると著しく店員に負担になるようなスパであったりバスツアーなどはこちらから参加を自粛しています。このようなケースは無数にあり、視覚障害者の「自由」とは何だろうと思う時もあります。
自治体から誘導援護のサービスもありますが、利用時間の制限があったり、例えば演劇やバスツアーや屋台船などに行く場合はガイドさんの料金は自己負担となります。そしてガイドさんは慢性的な人手不足です。
それに反してホスピタリティ(接客態度)という以上に丁重なサービスを受けた場合、こちらからお礼として手みやげをお渡しすることもあります。欧米でしたらチップを多く出します。
視覚障害者が参加をするのは無理だろうと思ってしまうようなスカイダイビングをロサンゼルスでおこなわせてくれたことはノーマライゼーション(人々と等しく生きる社会)が進んでいるユニークかつ良い実例でしょう。

差別、人権侵害をおこなう全ての企業・団体、そして個人に僭越ながらご助言を申し上げます。マイクロソフト社の重役を辞して世界的社会起業家になったジョン・ウッド氏にお会いした時、「偏見や差別がなくなるようにするにはどういう風にアプローチしたらよいでしょうか」と質問したところ、「あなたのご家族が障害を持たれた時どうなされますか?と聞いてみて下さい」と仰りました。現在日本には600万人以上の障害者の方がいます。実に16人に1人です。障害者手帳を取得していない方の予備軍も含めるとそれ以上の人数になります。
実は身近な存在で気がつかないうちに接しているかもしれません。障害者を理解する感受性があれば、より良い社会になると信じます。

ただ一方的に糾弾するのではなく、当社キャンディーズインターナショナル株式会社でも視覚障害者の学習方法や就労へのサポートの啓発が不十分かと感じております。
当社でも学習方法、就労、スポーツならびに余暇などの情報発信を積極的におこない、皆様がよりよい社会を構築出来るよう邁進したいと存じます。

「差別」とはいささか尖った言葉ですが、その「差別」の根本的因子は相互理解の欠如が原因です。差別するつもりはなくても理解が進まず、結果的に今回のような差別に繋がってしまうと感じます。社会的問題になっているパワハラやセクハラが起こる過程に似ています。
今回の出来事は元を正せば無理解や偏見が重なり結果的に差別になり、双方が不幸になったと感じます。直接お話をする機会があったならば一方的な拒絶にはならず、何かしらの施策が出来たかもしれません。
ソフトミリオン社に限らず、無理解の個人、企業・団体も一歩踏み出す勇気さえあればお互いがWin Winになりシナジーが生まれることも多いのではないでしょうか。

小生はこの世の中が全て悲観的なものではなく、相互に理解し合い、良好な関係が気づけていることも多いと感じ、素晴らしい仲間も多くいます。

英会話スクールをはじめとした教育機関、企業、福祉団体などといった全ての組織、ならびに人々の意識改革を勧めることこそ、真のグローバリズム、ダイバーシティの推進に繋がると信じております。

弊社ならびに代表石井は敬愛するジャンヌ・ダルクが自らの意思を貫いて偏見に満ちた裁判を戦ったように、オルレアンの乙女の姿の背中を見ながら戦って微力ながら社会を改革する所存です。

今後も弊社キャンディーズインターナショナル株式会社の合い言葉である「Destroy stereotypes!」(既成概念を壊せ!)をモットーに相互理解が進むよう活動していきたいと存じます。

2017年11月10日
キャンディーズインターナショナル株式会社 代表・作家 石井宏幸

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下記URLは上記記載した過去起きた諸問題のコメントです。
深刻な東京の視覚障害者のスポーツ環境 | キャンディーズインターナショナル株式会社

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