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石井個人のブログ

キャンディーズの曲 『恋の臨時ニュース』

アルバム『春一番』に収録された曲。ほとんどがランのソロで歌われる。
作詞:森雪之丞、作曲:穂口雄右という協力なコンビによって書かれている。
デキシージャズの雰囲気の曲調で軽快感やおしゃれなものに仕上がっている。
キャンディーズのオリジナル曲で乙女心とユーモラスさを前面に出しているのは随一と言っても過言ではないだろう。
歌詞は作詞者の森雪之丞が「ランにくしゃみをさせたかった」と作詞の動機があったと言われている。アイドルの曲でくしゃみをする箇所が出てくるのは少なからずあるが、当時の曲では珍しい。

曲はキャンディーズの楽曲では珍しいストーリー仕立てになっている。
女の子が魔女さんから恋が叶う魔法のキャンディーをもらうところから始まる。一口嘗めた後は普段とは違う世界を歩いているように全てが美しく見える。しかし、この魔法のキャンディーはくしゃみを2回するとその魔法は消えてしまうという。思いを寄せている男の子に告白をするために街を急ぐと花やの角を曲がったところで一度目のくしゃみをしてしまう。このくしゃみはランと推察される。そしてその彼と会ったその前で二度目のくしゃみをしてしまう。魔法が解けてしまうが、女の子はその魔法に頼らずに彼に告白をする。 このように歌詞、作曲も優れており、ランの持ち前の明るさがいかんなく発揮されている楽曲だが、さほど多くのライヴでは演奏されていない。これは曲に使用する楽器がバックバンドのそれと合わなかったのではないかと考えられる。

収録アルバム 『春一番』
発売日 1976年4月1日

楽器編成 クラリネット1トロンボーン1 トランペット1 Eベース1 アップライトピアノ vl1部vc1部 ドラムス タンバリン

曲はデキシージャズをベースとし、親しみやすいメロディーでとても快活な曲である。この曲の楽器編成はこのアルバムでは異色なので優秀なアーティストを揃え、関係者の力の入れようが窺える。
冒頭と途中にハーモニーになるもののほとんどがランのソロによる。高音域も出てくるが、ランの朗らかな歌声は乱れることがない。
デキシージャズの雰囲気を出すために恐らくアップライトピアノを使用している。ピアノとクラリネットはほぼ間違いがなくジャズの演奏家が携わっている。その高度の演奏水準がこの曲の豊かさを表現している。
なお、キャンディーズのオリジナル楽曲においてクラリネットが唯一使われている曲である。
また、ギターが一切使われていないのも極めて珍しい。
中間部分とコーダでヴァイオリンとチェロのピッチカートが出てくるがかなり乱れているので少々傷になっているのが残念である。難しいメロディーではないので、恐らくリハーサルの時間がなかったのではないだろうか。
『どれにしようかな』、『ハート泥棒』などと比べてもユーモラスさは引けを取らないばかりか、そのチャーミングさは匹敵するのではないだろうか。

作家 石井宏幸

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