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石井個人のブログ

全盲ライヴ日記 浅草レヴュー  虎姫一座 70年代の奇跡「微笑がえし」

日時 
1回目 2017年9月6日(水)19時~
2回目 2017年9月28日(木)19時k~

1回目に行った時と2回目に行った感想が混ざっていますのであしからず。
最初このパフォーマンスの情報を知ったのは短いFaceBookのコメントだった。アミューズカフェ&シアターでライヴをやるということで会長から当時のキャンディーズの応援グループの元全国キャンディーズ連盟のリーダーの大先輩に連絡があったというコメントがFBに出ていた。会長の名前が出ていなかったけれど、アミューズといえば大里洋吉さん。そしてFBから虎姫一座のサイトをチェック。しかし出ていたのは70年代の奇跡「微笑がえし」というタイトルと70年代のコーラスグループ云々という解説。タイトルに「微笑がえし」とは書いているものの一切「キャンディーズ」とは書いていない。
70年代といえばピンクレディーだってある。もちろんPL(一部キャンディーズファンがピンクレディーを言う時のやや斜に構えた呼称(苦笑))も音楽プレーヤーには入っている。ベスト盤だけれど。

キャンディーズだけではなく70年代の音楽シーンを振り返るようなステージになるんだと当日まで思っていた。実際、フライヤーにもキャンディーズとは一切書かれていない。しかしイラストは赤黄青の3色がモチーフ。どういうこと?
もしキャンディーズならば3人のストーリーを追ったミュージカルかなとも思った。だけれどあの「解散宣言」は不可避になってしまう。良くも悪くもキャンディーズの印象を決定づける「解散宣言」。それが出るかもしれないなと思っていた。正直なところ「解散宣言」はあったことは事実だとしても僕としては当時を全く知らない世代だけれど、そっとしておいて欲しい。3人の苦悩を考えるとやりきれなくなるし辛くなる。


写真:カフェ外観

いざ浅草に行くと浅草のドンキとサイゼが入ったビルの7階にそのアミューズカフェ&シアターがある。ここにアミューズカフェ&シアターが移転して3年。存在を全く知らなかった。
ちなみに僕のおじいさんの事務所は浅草寺のそばにあって小さい頃はここら辺はよく遊びに来て庭でした。もっと怪しげな雰囲気だったけれど随分と変わって日本有数の国際観光地に変貌している。
アミューズ所属といえばBABYMETALを熱狂的に応援こそしているけれど、Jはほとんど聞かない。すみません勉強します(汗)
会場に着くと「えっと、今回はキャンディーズなんですか?」とイケ面のスタッフに聞くと「そうです、キャンディーズです」と。
キャンディーズが所属していた渡辺プロダクションには銀座メイツという100人ほどのキャパの箱があった。新曲の演奏のチェックをしたり舞台度胸をつけるなどした伝説の地。カフェ&ステージなのでコンセプトも違うけれど、何か共通点のようなものも感じてしまう。
ただ、ここまでキャンディーズを取り上げるのならばホームページやフライヤーにもその名前は載せて欲しいところ。先輩のファンの書き込みがなければ全く知らないで終わっていた。こういう「大人の事情」はなんとかならないものでしょうか。多分多くのキャンディーズファンはこういうパフォーマンスがあったことを知らないで終わったと思う。こういうパフォーマンスを通じてキャンディーズファンが虎姫のファンになり、虎姫ファンがキャンディーズファンになるというシナジーはあるはずだから。
カフェの奥にはいくつかのキャンディーズの写真が飾ってありました。


写真:entrance

さてどんなステージになるかドキドキしながら会場へ。 大人の雰囲気がするカフェなので「ラン!スー!ミキ!」などのコールは入れていいのか判断に迷ったのでスタッフに聞くと「コールは盛り上がる時とそうではない時がありますね」。「ではコールはしていいんですね」と聴くとスタッフは笑顔で大丈夫と。当時のファンにコールは随分と教わったのでよしよしやってやるぞ!ただ神テープは禁止じゃないかな、聞かなかったけれど。

会場は80人ほどのキャパ。テーブルと椅子が配置され落ち着いたカフェの雰囲気。ドリンクや軽食が味わえる。このカフェはステージがある時にしか稼働しないということ。ハードロックカフェみたいに運営するのは難しいのかな。BABYMETALを流していれば行きますが。 開演まで時間があるのでハイボールを注文。

2回目に行った時にドリンクのメニューを見ると「微笑がえし」というカクテルが。かなりそそられたが、当日はあまり体調が良くなかったので飲めなかったのは残念。
初日は満員になった様子だが今回お客さんは平日ということもあるのか30人程度か。コアなキャンディーズファンもいるのかと周囲を見渡してみても知人はいなかった。全キャン連に比べると若い世代か(失礼)きっと虎姫ファンなんだろうなぁ。僕は最前列のテーブルに。26日のライヴの方が年齢は上のような気がした。
ドリンクを楽しんでいると流れている曲はマイケル・ジャクソンなど。70年代の曲でもなく福山雅治でもなくパフュームでもない。アミューズ所属の歌手を流さないのはポリシーなのか。BABYMETALガンガンかけて欲しかったけれど。

いざオープニング!
流れたのは馴染みのあるギターソロで始まる『Open Sesame』。えっ、えっ、この曲「ファイナルカーニバル」のオープニングの曲ですよ。ストーリー仕立てではないことがこの曲で露わになった。ただキャンディーズをあまり知らない曲は何で洋楽のロックなの?と思ったに違いない。僕も最初に「ファイナルカーニバル」の音源を聴いた時はあれっ、キャンディーズじゃなくってパープルかなんかかなとリアルに思ってしまった。話は逸れるけれど今回はコンセプトと違うので演奏しなかった『Going in Circles』で何かが憑依したように感情を表に出した歌い方を聴いて今までのキャンディーズ像がガラっと変わった。ロック中心に聞いていた僕はたぶんこれを聴いていなかったらキャンディーズファンにはならなかったかもしれない。

出演は女性8人・男性2人、10人。コーラスで歌われることが多い。続くのは「ファイナルカーニバル」で歌われた洋楽のカバーが続く。男性コーラスも加わり豪華!
『Do It』、『Never My Love』など「ファイナルカーニバル」で歌われた曲が続く。そしてミキちゃんファンには欠かせない『Sir Duke』も。これも全員で歌われる。キーはスティーヴィー・ワンダーのもの。最後のスキャットも全員で。やや乱れるのは致し方ないか。28日のライヴではかなり揃ってました。
考えるまでも無く、ホントミキちゃんは難しい曲も歌いこなす。黄色からの誘惑は強いけれど青組からの移籍はしません(笑)
キャンディーズのカバーした洋楽のものは30分。ここで10分休憩。ハイボールもう1杯飲みたかったけれど杖がどっかに転がってカウンターに行けず。 インターミッションに流れたのは洋楽。『Hello Candies』ではありませんでした。

後半戦開始!冒頭は『夏が来た!』からキャンディーズのオリジナル曲が続く。シングルカットされた曲で唯一「ファイナルカーニバル」で演奏されなかった曲。
28日は『夏が来た!』に変わって『暑中お見舞い申し上げます』に変更されていた。随所にオリジナルにはないコーラスが入って見事な歌声。
キャンディーズの素晴らしいのは「ユニゾン」と語る人もいる。僕もそう思う。その「ユニゾン」がしっかりしてこそ「3声ハーモニー」が生まれる。今回のライヴも非常に聴き応えがある歌声。今回のメンバーもユニゾンはしっかりしている。リハ大変だっただろうなぁ。さすがはアミューズの舞台!

虎姫一座の歌の特徴はソフトでクリーミー!エッジを丸くする感じ。決してドイツ語の歌とは違う歌い方。8人はコーラスグループという印象を強く受ける。アレンジも巧妙なので、主旋律とは違うコーラスに目を引かれる。端的に言えば『カーテンコール』での優しいユニゾンの歌声が顕著。そのソフトなコーラスが今回のみなのか他のライヴでもそうなのかは分からないので機会を作って聴いてみたい。

生バンドではないが、インストロメンタルは今回のライヴのために録音されたもの。 『暑中お見舞い申し上げます』や『やさしい悪魔』でのギターは生で録音されたように感じた。
『夏が来た!』のコーダにかなり変化があってかなりクール!おおっっていう感じ。
『年下の男の子』や『ハートのエースが出てこない』などの名曲が続く。原曲通りというものもあるが、オリジナルを尊重しながらもかなりアレンジが施されていて現代のキャンディーズが表現されている。ここにこの舞台の意気込みや意義が感じられる。 例えば『その気にさせないで』では途中主旋律を追いかけるようになったり、『あなたに夢中』は最初ユニゾン、続いて下が歌われ3声に。『春一番』での後半で1番の歌詞がリピートされる箇所では「雪が溶けて」に続いて1小節遅れて輪唱のように歌われる。
最初聴いた時は気がつかなかったが、前半に歌われた『Never My Love』のコーダには『年下の男の子』のイントロのモチーフが引用されていてキュートなアレンジ。決してトム・ジョーンズの『Something 'bout You Baby I Like』ではありません。(一部ファン向けネタ)

突如「8時だよ!全員集合」のオープニングの曲が流れて舞台転換。そして次に流れたのは「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」のオープニングの曲。おっもしかして。
舞台にはちゃぶ台が。そうです!「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」のキャンディーズと伊東四朗と小松政夫によるコントの再現!
キャンディーズが作曲?したらしい(伊東四朗がそれとなく言っていた)「ズンズン チャーチャチャ」も登場!
これをライヴで聴けるとは。
キャンディーズのパフォーマンスのエレメンツは「オリジナル楽曲」・「振り付け」・「洋楽のカバー」・「お笑い」でしょうか。そのエッセンスを凝縮した舞台になっている。演出家さんは相当研究したと思う。キャンディーズが持つそのエッセンスをライヴという形で表現していた。
28日のコントの方がかなり面白かった!
10分ほどのコントが終わると、ドリフの『盆周り』。そして遂に来た来た『危い土曜日』!もうBABYMETALを聴いている時のようなヘドバ全開!
ヘドバをしていても聞き漏らさないように注意せねばならないのが『危い土曜日』の「あなたを好きな私の気持ち」のベースの解釈。「ファイナルカーニバル」におけるブラスと合わせるものではなく、シングルと同じ8分音符。テンポはオリジナルより少し早め。

演奏された曲はシングルカットされた曲の中からのみ。『内気なあいつ』、『ハート泥棒』、『暑中お見舞い申し上げます』、『アン・ドゥ・トロワ』、『わな』、『つばさ』以外は演奏された。『恋のあやつり人形』や『悲しきためいき』や『恋の臨時ニュース』(個人的趣味(笑))は演奏されず。あんな曲も演奏して欲しかったなぁと、まぁこういうことを言っていると4時間では終わらなくなる。マクロに向けた選曲でしょうか。ただし僕のような中途半端なにわかキャンディーズファンでも大いに楽しめます!

このパフォーマンスで感じたのは決して「完コピ」を目指している訳ではない。あくまでもオリジナルというものを理解しそれを損なうことがなく、2017年という解散から39年経過して、虎姫が解釈しアレンジメントしたトリビュートな舞台。変なバイアスを排除して、キャンディーズの残したレガシーを今ここで表現していく。そういう熱意が伝わってくる。

アミューズの会長である大里洋吉さんは『ファイナルカーニバル』での総合演出を担当。その後独立してアミューズを設立している。アミューズの社長、会長として現在もなお一時代を創り上げている。
2008年にキャンディーズ解散30周年を記念して「全国キャンディーズ連盟2008大同窓会~CANDIES CHARITY CARNIVAL」がJCBホールで大々的におこなわれた。
「ファイナルカーニバル」の映像に合わせてキャンディーズのバックバンドだったMMPが生演奏をするというイベント。
これは公然の事実になっているので書きますが、このイベントに対して大里洋吉さんは1000万円という多額な運営資金(一部はチャリティーに回ったかもしれないがそこは不明)を捻出した。大里洋吉さんがキャンディーズに今でも思い入れがあるのがうかがえるエピソード。

来年の解散40周年でも何かサポートしてくれないかなぁ。ここはBABYMETALの『おねだり大作戦』始動!
舞台の途中のMC。キャンディーズを通学途中に聴いているというのは高校生のアーティストのゆい!好きな曲は?『私の彼を紹介します』と。スーちゃんの作詞作曲の曲。ノリノリのロックの曲調でちょっと調子のいい女の子の歌詞でやや賛否が分かれる。なかなかマニアックな選曲。それだけ聴きこんでいるんでしょう。
28日ではゆいが今歌いたい曲は何?に対して『ハート泥棒』と。大好きな曲なので猛烈な拍手!是非歌って欲しい。
MCでは「キャンディーズさん」と呼称するのがリスペクトしているのがうかがえる。
もちろん舞台では男女のコーラスもあるけれどダンスも披露!
そしてエンディングはこの舞台のタイトルにもなっている『微笑がえし』。そして唯一シングルA面ではない『微笑がえし』のB面の『カーテンコール』がエンディング!
曲の中間部分でリーダーのなおさん(1988年生まれ)が今日の出演アーティストを紹介。そしてタイミング良く歌が続く。ランちゃんのように16小節とかでMCをぴったり入れるような雰囲気。 後半のキャンディーズのオリジナル曲は『カーテンコール』を加えると全14曲!!前半は洋楽カバーは6曲かな?。90分ほどの長さの中に盛りだくさんの内容!

現在のキャンディーズ像というのは多様性があるのは当然。その一つの形としてコーラス、ダンス、コンとなどをミックスした舞台をおこなったのはキャンディーズファンとしては嬉しい!もちろん否と言う人もいるかもしれないけれど。
重要なのはつまり、高校生などのアーティストがキャンディーズを解釈し、歌い踊り引き継いでいるというその事実。

8日の終演後に出演したリーダーのなおさんと少しトーク。「スーちゃんファン?コールからなんとなくそうかなって思った」ううん、さすがの観察力。「キャンディーズのバラードが好きなんですか?『あこがれ』とかですか?」となおさん。ファンには究極に大切な曲名が出てくるのはさすが!
28日でも再びなおさんとトーク「このライヴをやる前と今ではキャンディーズ像が変わりましたか?」と僕。
「当時最先端だったブラックミュージックを取り入れていて驚きました。あと衣装も海外から影響されたものを使ったり。そして何と言っても今見てもキャンディーズの3人は「か わ い い(ハートマーク)」となおさん。
いやいや皆さんもかわいいです!

アミューズカフェ&シアターを中心に活動する虎姫一座はさすがアミューズの看板を背負っているだけのことはありクオリティーが高い!リハも相当重ねたのが伝わってくる。 話は逸れて、僕の通っているボイトレには某有名なアイドルグループのメンバーも自費で来ているという話し。つまり事務所はトレーニングに金をかけないというにわかには信じがたい事実もある。キャンディーズにおける東京音楽学院みたいなのがないんでしょう。それは一部かもしれないがアイドル文化の将来を危惧してしまう。アミューズにはこういう小さな(とはいっても80人埋まらせるのは大変)な舞台でパフォーマンスを重ねられるのは貴重な場。
このような舞台で経験を積み卒業し、プロとして実際に活動しているアーティストもいるという。ただ、将来を担うとはいってもこのような舞台でパフォーマンスをしているのは現時点でもレベルが高いアーティストの証。

歌を中心としたクオリティーの高いライヴを観て一杯飲めるそんな虎姫一座の魅力に触れた一夜だった。是非また行きたい!
余談:「アンケートも書いて下さいね」と言っていたものの、ハイボールをおかわりしていたのですみません書きませんでした(汗)セトリが変わるかもしれないということで書けば良かったかなと。最後にお見送りをしていたアーティストに『ハート泥棒』をお願いします!」と懇願。「全国ハート泥棒復権連盟」会長なんです僕。現在1人なので会員募集中(笑)

キャスト
なお、ゆうき、あきら、まゆ、あいみ、ななか、はな、ゆい、みらい、のも

2017年9月28日 セットリスト(記憶に基づくのでたぶんです)

  1. Open Sesame (Instrumental and Chorus)
  2. Do It
  3. DANCE,DANCE,DANCE
  4. Hard Times
  5. California Dreamin
    MC
  6. Sir Duke
  7. Never My Love
  8. Play that funky music
  9. Fantasy
    Intermission
  10. 「8時だョ!全員集合」オープニングソング(Instrumental)
  11. 暑中お見舞い申し上げます(9月8日:夏が来た!)
  12. やさしい悪魔
  13. ハートのエースが出てこない
  14. 年下の男の子
  15. みごろ!たべごろ!笑いごろ!オープニングソング(Instrumental)
    コント
  16. 「8時だョ!全員集合」 『盆回り』(Instrumental)
  17. 危い土曜日
  18. あなたに夢中
  19. そよ風のくちづけ
  20. なみだの季節
    MC
  21. その気にさせないで
  22. 哀愁のシンフォニー
  23. 春一番
    MC
  24. 微笑がえし
  25. カーテンコール

虎姫一座 - アミューズ オフィシャル ウェブサイト

作家 石井宏幸

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